13.8.27
「スルガと僕の感情大戦vol24」
「知ってるか?この戦いではな、武器が命を無くすと実際あの、お前の所の赤髪が持つ武器も消滅する。そりゃそうだろってな事なんだがな、この戦いに参加してまもないやつはそのあたりを見紛う事になる」
「?」
「俺たちが武器であるという事は、俺たちもしっかりとこの戦いに足を踏み入れてるという事だ。そういう事がわからないような甘ちゃんは」
と言って御徒は鉄パイプを振り上げた。
やばい!と思った瞬間。
目の前に大きな影。見覚えのあるこの赤髪。
スルガが僕と御徒の間に入り、剣で鉄パイプを防いでくれている。
「大丈夫か威砂貴!」
「あ、ああ…ありがとう…」
「言ったろう、私からあまり離れるな、と」
「こうなる事が…分かってたのか?」
「いや。何も分かってない。どっちかというと、基本そうしてくれという気持ちだ」
そうか。シンプルでいいや。
そんな事を言ってる間に、明らかに焦りの表情が表に出ている御徒はジェムに向かって怒鳴った。
「おいジェム!何ボーッと立ってるんだよ!早くこの赤髪を倒せよ!」
「分かってるさ。偉そうな口を叩くな武器のくせに」
「これで負けたら俺が一体どうなるか分かってるんだろうな!」
「知らん。大丈夫だ。行かせてもらうぞ」